EOS×私らしい働き方

デキる女性は任せ上手|EOSが教える権限委譲のエッセンス

笑顔の女性リーダーが同僚と会話している。記事タイトル「デキる女性は任せ上手|EOSが教える権限委譲のエッセンス」を伝えるアイキャッチ画像。 EOS×私らしい働き方

正直に言います。世の中で語られる「権限委譲」って、だいたいは「会社の成長のため」とか「チームを育てるため」とか、ちょっと小難しい話が多いですよね。
しかし、ぶっちゃけて言えば、自分が旅行に行きたいとか、美容院に行きたいとか、そういう自分の楽しみのために考えてみたらどうでしょう?

「〇日から旅行に行くから、それまでにこの業務は△△さんに任せる」――こうやって決めてしまえば、むしろ権限委譲はサクサク進みます。
楽しみの予定があるからこそ、人に任せるスピードが加速するのです。

つるから手を離す|EOSが教える“任せる力”

EOS(Entrepreneurial Operating System)は、アメリカ発の経営手法です。書籍『TRACTION』は主に経営者に向けて書かれています。
ですが、そこに書かれている「権限委譲」や「つるから手を離す」という考え方は、女性リーダーにもそのまま当てはまります。
一方で、自分一人で全部を背負いがちな女性リーダーにこそ、特に役立つエッセンスです。

ポイントまとめ|つるから手を離すとは?
・自分がやらなくてもいいことをチームに任せること
・「責任放棄」ではなく、自由な時間を生み出し、チームの力を引き出す行動
・女性リーダーが任せ上手になることで、組織は一段上のステージに進化できる

自分がやらなくてもいいことを手放し、チームに任せる。
それは「責任放棄」ではなく、自分の時間を生み出す行動です。
その結果、チームの力を引き出し、組織を一段上のステージに押し上げられます。

任せることは、自分の自由時間をつくること

「任せる=手を抜く」ではありません。まず自分の自由時間をつくる行為だと考えてみてください。
さらに、その時間は休息や楽しみだけでなく、自分も部下もチームも成長できる貴重な機会に変わります。

視点メリット
自分 ・旅行・エステ・美容院など、自分のための予定を気兼ねなく入れられる
・手が空き、戦略的な仕事や新しい挑戦に集中できる
・楽しみと仕事の両面から刺激を受ける。その結果、スキルやキャリアがレベルアップする
任せられた人 ・「責任を任せてもらえた」という経験が自信につながる
・新しい役割や業務を経験し、自分の強みや可能性を発見できる
・成功体験やフィードバックを通じて、さらなる成長のチャンスを得られる
チーム全体 ・「自分がいなくても回る体制」が整い、安定した成果を出せる
・お互いにフォローし合う文化が育ち、安心して挑戦できる環境が生まれる
・メンバー一人ひとりの力が伸びる。結果として、チーム全体がレベルアップしていく
権限委譲によって得られるメリットを「自分・任せられた人・チーム全体」の3つの視点から整理しました。

つまり、自分の自由時間をつくることは「自分が楽になる」以上の意味があります。
時間を手放すことで相手の成長を促せます。
さらにチームの力を引き上げ、自分自身もキャリアを前に進められるのです。これこそが、リーダーが“任せ上手”になる最大のメリットです。

任せ上手になるためのEOSツール活用

白いジャケットと赤いインナーを着た女性リーダーが、職場で笑顔を見せている。EOSツールを活用して任せ上手になる姿をイメージした写真。

「任せたいけど、どう整理すればいいか分からない…」。そんなときに役立つのがEOSのツール群です。
たとえば、普段は経営者向けに使われることが多いですが、女性リーダーの日常業務にも応用できます。権限委譲をスムーズに進めてくれる助けになります。

  • アカウンタビリティチャート:誰がどの役割と責任を持つのかを見える化。任せ先を明確にできます。
  • GWC(Get it / Want it / Capacity to do it):その人が理解しているか・やりたいか・できるかを判定。適材適所を判断する基準になります。
  • スコアカード:数字や指標で進捗を追える仕組み。任せた後も状況を“見える化”できるので、口出しせずに安心して任せられます。
  • 石(Rocks)=重要目標:四半期ごとに大切な課題を設定。任せたい業務を石(Rocks)にすると、チーム全体で優先順位を共有できます。

大切なのは、ツールを活用して「誰に任せるか」を明確にしたら、その人に責任を渡すことです。
途中で口を出しすぎると、結局“自分がやった方が早い”状態に逆戻りします。
さらに、相手からすると「信頼されていないのかな?」と感じさせてしまいます。

もちろん、困ったときに相談に乗るサポートは必要です。
ただし任せた以上は、最終責任までその人に委ねる覚悟が大切です。
そうすることで、相手は自信を持ち、成長します。さらに、チーム全体の力も引き上がっていきます。

まとめ|“楽しみ”を起点に成長をつくろう

権限委譲は、難しい経営理論のためだけにあるわけではありません。
「旅行に行きたい」「自分の時間を楽しみたい」――そんな気持ちから始めてもいいのです。
そして結果的に、それが自分自身のレベルアップや、部下・チームの成長につながります。

EOSのツールをうまく活用すれば、「任せるのが苦手」という気持ちも自然と克服できます。

さあ、あなたも“任せ上手”になって、自分らしい自由とチームの成長を手に入れませんか?

書籍紹介|『TRACTION』とは?

『TRACTION』は、EOS(Entrepreneurial Operating System)の公式ガイドブックです。
L10ミーティング(10点満点ミーティング)、石(Rocks)、スコアカードなど。日々の業務を整理し、任せることを仕組み化できるツールが体系的にまとめられています。

女性リーダーが「全部自分でやらなきゃ」という完璧主義から抜け出し、「信じて任せる」リーダーシップへシフトするのに役立つ一冊です。
仕組みを武器にすれば、任せる不安を減らせます。さらに、チームの成長を実感しながら、自分自身の自由時間も取り戻せます。

『TRACTION』ビジネスの手綱を握りなおす 中小企業のシンプルイノベーション
ジーノ・ウィックマン 著

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