会議の進行が苦手な女性リーダーへ
「進行役なんて自分には向いていない」「仕切るのは得意じゃない」──そう感じている女性リーダーは、決して少なくありません。感情や雰囲気に配慮しすぎて言いたいことが言えなかったり、議論が浅く終わってしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。
でも、進行役は「完璧な仕切り屋」じゃなくていいのです。EOS(Entrepreneurial Operating System)のファシリテーターという考え方を知れば、進行に対するハードルがぐっと下がり、自分らしいスタイルで会議を導けるようになります。
感情に揺れずに会議を進める、新しい“安心設計”

会議を進行する立場になると、「話がまとまらない」「結局どうなったか分からない」といった不安を感じることがあります。特に、周囲への気配りが強い女性リーダーほど、こうした混乱に心をすり減らしてしまいがちです。
そんなときに力を発揮するのが、EOSのファシリテーターという存在。これは“仕切る人”ではなく、「仕組みに沿って導く人」。アジェンダや時間配分、議論の順序など、会議を進める“型”が決まっているからこそ、リーダー自身が感情に流されずにいられるのです。
- 話が拡散して、最終的な着地点が見えない
- 「それって結局どうするの?」が未解決のまま
- 前にも話した内容を、また一から説明している
- 一部の人しか話さず、意見の偏りが生まれる
これらを放置すれば、会議が「ただの義務」となり、チームにとっても苦痛な時間になってしまいます。だからこそ、構造化されたEOSのアジェンダや進行スタイルが、“安心して議論できる場”をつくる鍵になるのです。
議論を導く3つのステップ|IDSとは?
EOSでは、会議において「IDS(Identify・Discuss・Solve)」という3段階の課題解決ステップを使用します。この流れがあることで、会議が脱線せず、チームの時間を最大限に活かせるのです。
- Identify(特定):本当に向き合うべき課題は何か?を明確にする
- Discuss(議論):参加者全員で意見を出し、真因を探る
- Solve(解決):「誰が・何を・いつまでにやるか」を明確に決める
中でも時間をかけるべきなのは、「D=Discuss(議論)」です。感情論や責任のなすりつけではなく、事実に基づいた建設的なやり取りが求められます。
詳しくは、以下の記事で解説しています:
▶ 女性リーダーの課題解決力を高めるEOSツール「IDS」の活用法
“道具”を使って進行力を補おう
「うまく進行できるか不安…」「場の空気を壊したくない…」そんな気持ちがあっても大丈夫。EOSには、会議を支える“道具”が揃っています。
- アジェンダ:進行の流れが決まっているから安心して進められる
- タイムガイド:各項目にかける時間が明確なので、だらだらしない
- IDSの型:話し合いの方向がぶれない
- スコアカード:数字という“事実”を元に、冷静な判断ができる
とくに、スコアカードは感情ではなく「事実」に焦点を当てられるツール。会議で感情がぶつかりそうになっても、数字で冷静さを取り戻すことができます。
詳しくは以下の記事をご覧ください:
▶ 数字で語る女性リーダーへ|『No』を支えるEOSのスコアカード
リーダーの役割は「導くこと」
会議の進行役は、完璧に仕切れる必要はありません。むしろ、全員が安心して話せる“場”を整えることこそが、ファシリテーターの本質です。
共感力のある女性リーダーだからこそ、EOSの道具を使って構造を整えれば、「話す人」ではなく「引き出す人」としてチームを前進させることができます。
まとめ|会議は“育成の場”であり、“行動を決める場”になる
ファシリテーターという役割は、会議の“司会者”ではなく、チームを育てる“ナビゲーター”です。EOSの進行スタイルを取り入れることで、議論が深まり、実行力が増し、そしてチームが自走する力を持つようになります。
さらに、IDSで明確に「やること(ToDo)」が決まるという点も大きな魅力です。週のアクションが整理され、他チームとの連携や優先順位もはっきりするため、会議が単なる話し合いではなく、“行動を決める場”としての意義ある時間になります。
会議が変われば、組織は変わります。あなたの一歩が、チームの未来を動かします。
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